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人それぞれ、気分転換の方法は色々あると思います。
イメージをしたり、ガムを噛んだり、飲み物を飲んだり。
そうしてその時々に必要な気分を引き出しているでしょう。
もしも必要なときに必要な感情を自由に引き出せたら、
素晴らしいパフォーマンスができると思いませんか?
今回は感情を意図的に引き出す方法、『アンカリング』のお話です。
★パブロフの犬
「パブロフの犬」の実験を知っていますか?
犬がエサを食べるときに、同時に「ベル」を鳴らします。
これを何回か繰り返していると、「ベルの音」と「食べる行為」が関連付けられて、
エサが出てこなくても「ベル」が鳴っただけで、犬はよだれを垂らすようになります。
このとき、「ベル」がエサを食べる状態の『アンカー』になります。
人間も同時に2つのことを行うと、その2つが結びついて、
本来はまったく関係ないことが関連付けられてしまいます。
これが「条件付け」=『アンカリング』です。
★『アンカリング』のやり方
①引き出したい感情を選択する
例えば、自信・リラック・冷静・情熱・ポジティブ・・・
他にも自分が必要だと思う感情を1つ選びます。
②『過去のシーン』を思い描く
鮮明に思い出せる『過去のシーン』、どんなに昔のことでも構いません。
選んだ感情がありありと思い出される『過去のシーン』を思い描きます。
自信であれば何かに成功したり、誰かに褒められたりしたとき。
リラックスであれば温泉につかったり、部屋で音楽を聴いているとき。
冷静であれば落ち着いた状態で何かを判断したり、助言をしたとき。
内容はどんなことでも構いません。
五感をフルに使って、当時の自分と同化します。
そのときの気持ち・感情を今、もう一度自分の中に再現します。
しっかりとその状態に入り込むことが大切です。
五感をフルに使って深く入り込むこと。
これが唯一かつ「絶対」の条件となります。
この入り込みが強ければ強いほど、強力なスイッチになります。
ここにすべての集中力を使ってください。
成功するかどうかはこの段階にかかっています。
③『アンカー』をつくる
身体の特定の部位や動作を『アンカー』にして、その欲しい感情を導き出します。
まずはこの特定の部位や動作を先に決めておきましょう。
普段しないような動作を『アンカー』にしてください。
「鼻を触る」とか「頭をかく」などの普段する動作や自分特有のクセは避けます。
そして、『過去のシーン』での感情が最高潮に達する一歩手前のタイミングで、
特定の部位に触れたり、動作をしたりします。
これにより、部位に触れた「刺激」と「感情」をリンクさせます。
④感情を一旦クリアする
「刺激」と「感情」をリンクさせたら、一旦その感情から離れます。
身体を動かしたり別のことを考えたりして、刺激と感情を消し去ります。
水を飲んで口の中の味をなくすようなイメージです。
⑤『アンカー』の確認
先ほど決めた「刺激」で「感情」を引き出せるか確認します。
上手く感情が引き出せない場合は、以下の2点が考えられます。
・『過去のシーン』への入り込み方が弱い。
・『アンカー』を作るのに時間がかかっている。
入り込みが弱い場合は、再度繰り返してください。
自分を言い聞かせるのではなく、そのときの自分の感情を今感じるようにします。
また、感情は最高潮に達してからすぐ下降します。
『アンカー』に時間がかかると感情が弱まってしまうので、
作るときは数秒で行ってください。
例えば右耳を『アンカー』にしたとします。
ここに良いことがある度にアンカリングを重ねて、
アンカリングの貯金をすることができます。
これを『パワーアンカー』と呼びます。
★ストレスを『アンカリング』で消す方法
自分のプラスの感情で作ったアンカーを『プラスのアンカー』とします。
これができたら次に、『マイナスのアンカー』を作ります。
例えば『プラスのアンカー』を右ひざに作ったとします。
そうしたら『マイナスのアンカー』を左ひざに作ってみましょう。
嫌な感情を引き起こす出来事をありありと感じて、同じようにアンカーを作ります。
マイナスのアンカリングは重ねないでくださいね。
一回ずつ解消していきます。
次に、『プラスのアンカー』と『マイナスのアンカー』を同時に刺激します。
このとき、ほんの一瞬で構わないので、『プラスのアンカー』に先に触れます。
そのまま両方を刺激していると、30秒~2分くらい、
身体の中でプラスとマイナスが戦っているような感覚になります。
そしてしばらくすると、混乱が収まったように感じます。
個人差があるので、ちょっと違うかもしれませんが、
特に大きく弊害になることはありません。
心が鎮まったら、まず先にマイナスのアンカーから手を離します。
5秒ほどしてからプラスのアンカーから手を離します。
これが上手くいくと、マイナスの出来事自体の記憶は残っていますが、
それを思い出しても嫌な感情がよみがえることはなく、
客観的かつ冷静に出来事を判断できるようになります。
『アンカリング』とはプラスマイナス、両方の感情を自分で操ることができます。
最初はなかなか難しいかもしれませんが、
特に副作用とか悪影響とかはないので、試してみる価値はあると思います。
プロスポーツ選手がどこかに触れたり、アクセサリーにキスしたり、
あの仕草も『アンカー』なのです。
あんまりおかしな『アンカー』にすると、人前でするときに恥ずかしいので、
ほどほどの部位や動作にしておきましょう。
特別変わったことでなければ、周囲にも気づかれずにできます。
特に日々緊張しストレスが溜まっているのであれば、
ぜひリラックスのアンカー作ってみてください!旦_(-ω- ,,)マターリ
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2015-11-06 22:00
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