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『アサーション(assertion)』とは。
より良い人間関係を形成するためのコミュニケーションスキルの1つ。
「人は誰でも自分の意見や要求を主張する権利がある。」
こうし立場に基づく適切な自己主張のことです。
一方的に自分の意見を押し付けるのでも、我慢するのでもなく、
自分も相手も尊重しながら率直に自己表現ができるスキルです。
このように自分に我慢を強いずに良い人間関係を作り、ストレス耐性を高めます。
★3つのコミュニケーションタイプ
アサーションの理論では、コミュニケーションのタイプを大きく3つに分類します。
・アグレッシブ(攻撃的)
自分のことを中心に考え、相手の立場や状況などはまったく考えないやり方です。
自分の気持ちは抑えることをしないので十分表現できますが、
相手の気持ちは考慮していないので、相手は不快な思いをします。
怒鳴ったりしないで限りなく優しい口調で伝えたとしても、
あいてに選択の余地のないような状況での頼み事などは、
巧妙に自分の要求を押し付けています。
相手を操作して自分の思い通りに動かそうとするのもアグレッシブな方法です。
・ノンアサーティブ(非主張的)
自分の意見や感情は押し殺して、相手に合わせるやり方です。
一見相手を配慮しているようにも見えますが、
自分の気持ちだけでなく、相手に対しても率直ではありません。
自分の気持ちを抑え続けていると次第に欲求不満となり、
相手に対して「譲ってあげた」などの恩着せがましい気持ちや、
「人の気も知らないで」という恨みがましい気持ちになってしまいます。
・アサーティブ(主張的)
『さわやかな自己表現』と意訳されることもあります。
自分の気持ちや意見を率直に、相手やその場に相応しい方法で表現します。
100%相手に受け入れられるわけではありませんが、
お互い攻撃的にもならず、我慢もせず意見交換ができるとすれば、
歩み寄って一番良い妥協点を探ることも可能になってくるでしょう。
★アサーションスキルのポイント
自分の気持ちを率直に伝え、相手にも配慮したアサーティブな言い方をするためには、
いくつかの具体的なポイントがあります。
①自分の気持ちを考える
我慢して押し殺したり、感情任せになるのではなく、
自分の正直な気持ちはどうなのかをはっきりさせます。
②相手の気持ちを考える
じぶんの気持ちを一方的に伝えるのではなく、
伝えたときに相手がどう感じるのかということを考えます。
③自分を主語にする
『私は…』という表現を用いることで、自分の気持ちを伝えやすくなります。
アグレッシブな表現になりがちな人は、あなたを主語にしていることが多いです。
「あなたは…」と表現すると否定的になったり、
相手を責める口調になりやすいので気を付けます。
④肯定的な言葉を用いる
「できない」などの否定的な表現や自分の立場だけを考えた言葉は使わないようにしましょう。
『こうしたらできる』など、肯定的な言葉を使用する方が相手も受け入れやすいです。
⑤気持ちを伝える
自分の感情や気持ちを表現すると率直な気持ちを伝えやすくなります。
『~だと嬉しい』『~してくれると助かります』『~で困っています』など。
⑥お願いの表現を用いる
「こうしないといけない」「~すべきだ」など上から目線で言うのではなく、
『~して欲しい』『~お願いできる?』という表現の方が、
お互いに意見の相違があったとしても協力的に進めやすい。
最も重要なポイントは、『私は~』の部分です。
「あなた」ではなく『私』を主語にしたメッセージを発してください。
相手のことばかりとやかく言うと、言われた相手は威圧感や押しつけがましさを感じます。
そんな態度を取られたら、かえって反発したくなりませんか?
『私はこう思う。だからあなたにこうして欲しい』
自分の思いを率直に伝えることが、アサーティブなコミュニケーションなのです。
自分の言いたいことがうまく伝えられれば、どんなに楽だろう・・・
そんな風に考えたことはありませんか?
攻撃的になって人間関係を悪くしてしまったり。
言いたいことも言えずに自分で抱え込んでしまったり。
これではストレスが溜まる一方です。
対人面のストレス耐性が高い人はほぼ例外なく、アサーションスキルを身につけています。
でもよく考えると、これって意外とできでいる場面もないでしょうか?
仲の良い人や好きな相手には普通にできたりすることも多いのです。
特定の場面や相手に対してアサーティブになれないのであれば、
話をする前に、ちょっとだけアサーティブな気持ちのスイッチを入れればよいのです。
そうすると人間関係の可能性は今よりずっと広がります。
試しにスイッチ、押してみませんか?(。・・)σ【ON】プチ
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2015-09-28 22:00
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